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行動主義心理学とは?

こうどうしゅぎしんりがく

行動主義心理学とは、内面の意識ではなく外から観察できる行動のみを研究対象とする心理学の立場です。

行動主義心理学(behaviorism)とは、20世紀初頭にジョン・B・ワトソンが提唱した心理学の立場であり、「科学的な心理学は客観的に観察測定できる行動だけを扱うべきだ」という主張を出発点とします。意識・感情・思考といった内的状態は直接観察できないとして研究対象から排除し、刺激(stimulus)と反応(response)の関係に焦点を当てました。

行動主義の理論的な柱となったのは「条件付け」という学習メカニズムです。パブロフの古典的条件付け(ベルの音とエサを対提示することで犬がベルだけで唾液を分泌するようになる実験)や、スキナーのオペラント条件付け(報酬・罰によって行動の頻度を増減させる)がその代表例です。

行動主義の主な貢献と限界を整理すると次のとおりです。

  • 貢献:心理学を観察可能なデータに基づく客観的な科学として確立した
  • 貢献:行動療法・応用行動分析など臨床・教育場面での実践的技法を生んだ
  • 限界:言語習得や創造性など内的プロセスを要する複雑な行動の説明が困難
  • 限界:感情・動機・認知といった人間の内面を無視しすぎるという批判

1960年代以降、認知革命によってコンピュータの情報処理モデルを援用した認知心理学が台頭し、行動主義は後退しました。しかし応用行動分析(ABA)などの形でその影響は現在も教育や発達支援の現場に生き続けています。

使い方・例文

自閉スペクトラム症の子どもへの支援で、望ましい行動が現れたときに即座に褒めて強化する「トークンエコノミー法」は、オペラント条件付けを応用した行動主義心理学の実践例です。

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