蚊帳とは?
かや
蚊帳とは、就寝中に蚊などの虫の侵入を防ぐために寝床の周囲に張り巡らせる網状の布製カーテンのことです。
蚊帳(かや)は、細かい網目状の布(主に麻や綿などの天然素材、または現代では化学繊維)で作られた、就寝時に蚊などの害虫の侵入を防ぐための用具です。天井や鴨居などから吊り下げ、寝床全体を覆うように四方に垂らして使用します。
日本では高温多湿な夏に蚊が多く発生するため、蚊帳は古くから夏の必需品として広く普及していました。平安時代の文学作品にもその記述が見られ、江戸時代には庶民の家庭にも広まりました。麻製の蚊帳は通気性が高く、夏の暑さの中でも涼を感じられる点が重宝されました。
蚊帳の主な特徴は以下の通りです。
- 薬剤を使わない物理的な防虫手段であること
- 吊り下げ式で設置・撤収が比較的容易なこと
- 網目が細かいため蚊のほか小さな虫全般を遮断できること
- 涼感素材のものは夏の暑い夜に適していること
現代では殺虫剤や電気式蚊取り器の普及により、国内での日常使用は大幅に減少しました。しかし、アフリカや東南アジアなど衛生環境が整っていない地域では、マラリアなど蚊が媒介する感染症から身を守る手段として蚊帳(殺虫剤処理済みのもの)が今も重要な役割を担っており、国際的な感染症対策として普及活動が行われています。
使い方・例文
「夏休みに祖父母の家に泊まると、昔ながらの蚊帳を吊って寝た。」のように、懐かしい夏の道具として語られることが多い言葉です。
この用語をシェア
最終更新: