蘭亭序とは?
らんていじょ
蘭亭序とは、東晋の書家・王羲之が353年に書いたとされる書の名品で、「天下第一の行書」と称えられる中国書道史上最高の作品です。
蘭亭序(らんていじょ)は、中国東晋時代の書家・王羲之(おう ぎし、303〜361年頃)が書いたとされる書の名作です。353年、会稽(現在の浙江省紹興)の蘭亭に集まった文人たちが「曲水の宴」を催した際の序文として書かれました。全文は28行・324字から成り、自然・無常・生死への深い思索が詠まれた文学作品でもあります。
書法的には、流麗な行書体で書かれており、同じ字(「之」が20回以上登場)をいずれも異なる筆法で書いた即興性と変化が高く評価されます。後世に「天下第一の行書」と称えられ、中国書道の最高峰として歴代の皇帝・文人に珍重されてきました。
原本は唐の太宗・李世民が愛蔵し、彼の陵墓に副葬されたとも伝えられるため現存せず、現在目にできるのはすべて模本・臨書・石拓本です。主要な模本としては以下が知られています。
- 神龍本(フランス国立図書館蔵)
- 定武本(石刻の拓本)
- 馮承素本ともいわれる神龍本
日本でも古くから書の手本として学ばれ、書道を志す者が「蘭亭序を臨書する」ことは基礎修練の重要な一部です。書道・美術史・中国文化を論じる上で欠かせない作品です。
使い方・例文
書道の稽古で「蘭亭序を臨書する」という表現は、王羲之の筆使いや字形を手本に写す練習を指し、書の上達において古くから重要なステップとされています。
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