藤原啓とは?
ふじわらけい
藤原啓は備前焼の人間国宝として知られる昭和期の陶芸家で、土の素朴な美を追求した作風で知られます。
藤原啓(ふじわら けい、1899〜1983年)は、岡山県備前市出身の陶芸家で、備前焼の分野における昭和を代表する巨匠のひとりです。本名は藤原啓治といい、幼少期から故郷の土と窯に親しんで育ちました。
備前焼は釉薬を使わず、備前の赤土を成形して高温で長時間焼き締める技法が特徴です。藤原啓はこの伝統を忠実に継承しながら、民藝運動の思想とも結びつき、日常の器にひそむ「用の美」を追い求めました。柳宗悦や河井寬次郎との交流が作風に大きな影響を与えたとされています。
その業績は高く評価され、1970年に備前焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。息子の藤原雄もまた備前焼の人間国宝となっており、親子二代での認定は陶芸界でも特筆される出来事です。
藤原啓の作品は自然のままの土の色と肌合いを生かした作風が魅力であり、「景色」と呼ばれる窯変や緋襷などの偶然が生み出す模様も見どころのひとつです。その仕事は今日も多くの陶芸家に影響を与え続けています。
使い方・例文
備前焼の展覧会や美術館の図録で、藤原啓の名前と作品が紹介されている場面によく登場します。
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