島岡達三とは?
しまおかたつぞう
島岡達三とは、民藝運動と縁深い武蔵野の地で活躍した昭和〜平成の陶芸家で、「縄文象嵌(ぞうがん)」と呼ばれる独自技法で知られ、文化勲章を受章した日本陶芸界の重鎮です。
島岡達三(しまおか たつぞう、1919〜2007年)は、東京出身の陶芸家です。東京美術学校(現・東京藝術大学)で図案を学んだ後、民藝運動の中心的陶芸家・濱田庄司に師事し、栃木県益子で作陶活動を行いました。
島岡の作風の最大の特徴は、縄文土器の縄目文様から着想を得た「縄文象嵌」技法です。素地に縄を転がして文様をつけ、その凹みに異なる色の土を埋め込んで削り出すこの技法により、力強く素朴でありながら洗練された器面を生み出しました。
師・濱田庄司の示した民藝の精神、すなわち「用の美(日常の器の中に宿る美)」を継承しながら、縄文以来の日本の土着的な造形感覚を独自の形で表現したことが高く評価されています。
主な経歴・受賞歴は以下の通りです。
- 日本工芸会正会員・副理事長を歴任
- 1994年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
- 2003年に文化勲章受章
益子焼の伝統を守りながら、縄文象嵌という独創的な技法で現代に息づく民藝の美を追求した作陶家として、日本の陶芸史に重要な位置を占めています。
使い方・例文
「民藝館や陶芸展で島岡達三の作品を見ると、縄文象嵌による独特の文様と素朴な土の風合いが一目でわかります。」
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