清水卯一とは?
しみずういち
清水卯一(1925〜2004)は、京都出身の陶芸家で、鉄釉陶器の研究と制作において卓越した技術を発揮し、1985年に人間国宝に認定されました。
清水卯一(しみずういち、1925〜2004)は、京都府生まれの陶芸家です。京都市立工芸指導所(現・京都市産業技術研究所)で学んだ後、独立して陶芸の道を歩みました。特に鉄釉(てつゆう)の研究に深く取り組み、その独自の美しさを追求したことで知られます。
清水の作品の核心にあるのは、鉄分を含む釉薬が焼成によって生み出す多彩な表情です。天目釉・海鼠(なまこ)釉・辰砂(しんしゃ)釉など、さまざまな鉄系・銅系釉薬の研究を重ね、焼成温度や窯の雰囲気(酸化・還元)を精密にコントロールすることで、深みある色調と釉変の美を実現しました。
作品は壺・花器・水指など工芸的な造形物が中心で、シンプルな形態に釉薬の表情が映える端正なスタイルが特徴です。古典的な釉薬技法を科学的に解明しながら現代の美意識に照らし合わせ、伝統と革新の両立を実践しました。
1985年に「鉄釉陶器」の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。京都の陶芸界において指導的な役割も担い、後進への技術継承にも尽力した人物として評価されています。
使い方・例文
「清水卯一の鉄釉陶器の壺は、深い黒褐色の釉薬が光を吸い込むような独特の質感を持ち、茶室の花入れや美術展の重要な一点として展示されます。」
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