加守田章二とは?
かもだしょうじ
加守田章二(1933〜1983)は、大阪府出身の陶芸家で、伝統技法を出発点に抽象的・前衛的な造形表現を展開し、現代陶芸の可能性を大きく広げた革新的な人物です。
加守田章二(かもだしょうじ、1933〜1983)は、大阪府出身の陶芸家です。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で陶芸を学び、卒業後は益子(栃木県)に移り、民芸の流れをくむ土地柄の中で制作を始めました。
初期は民芸的な器を制作していましたが、1960年代後半から作風が大きく変化します。曲線や歪みを大胆に取り入れた「曲線彫文壺」シリーズでは、ろくろで成形した後に鋭利な道具で幾何学的な彫文を施し、抽象的でありながら生命感あふれる造形を生み出しました。さらに辰砂(銅を用いた赤い釉薬)・灰釉・彩陶など、釉薬と色彩の探求も並行して行いました。
加守田は陶芸を「工芸」の枠に収めず、絵画や彫刻と対等な「美術」として捉え、その造形言語は国際的な現代美術の文脈とも共鳴するものでした。益子から岩手県遠野に転居後も旺盛な創作活動を続けましたが、1983年に49歳の若さで逝去しました。
短命ながらも残した作品群は現代陶芸の転換点を示すものとして高く評価されており、国内外の美術館に収蔵されています。後の世代の陶芸家に与えた影響も大きく、「伝統と前衛の架け橋」として陶芸史に刻まれています。
使い方・例文
「加守田章二の曲線彫文壺は、陶芸でありながら彫刻的・絵画的な表現を兼ね備え、現代美術のコレクターや美術館から高い関心を集めます。」
この用語をシェア
最終更新: