華厳宗とは?
けごんしゅう
華厳宗とは、『華厳経』を根本経典とし、あらゆる存在が相互に関係し合うという「法界縁起」の思想を核とする仏教宗派です。
華厳宗は、大乗仏教の経典『華厳経(けごんきょう)』を根本聖典とし、宇宙のすべての存在が無数の縁によって結びつき、互いに融合し合うという「法界縁起(ほうかいえんぎ)」の哲学を中心に据えた仏教宗派です。
中国では7世紀に法蔵(ほうぞう)が体系化し、「華厳宗」として確立しました。日本には奈良時代の736年ごろ、唐から来日した道璿(どうせん)らによって伝えられ、その後良弁(ろうべん)が東大寺を拠点として日本の華厳宗の基礎を築きました。752年の東大寺大仏(盧舎那仏)開眼供養は、華厳の教えを国家規模で体現した出来事として知られています。
華厳宗の核心的な思想は次の概念に集約されます。
- 一即多・多即一:一つの存在にすべてが宿り、すべての存在が一つに収まるという相互包摂の思想。
- 事事無礙(じじむげ):現象と現象が障礙なく融合し合う世界観。
- 因陀羅網(インドラの網):無数の宝珠が互いを映し合う比喩で、万物の相互依存を示す。
現在、日本の華厳宗の総本山は東大寺(奈良)で、大仏とともに日本文化の重要な拠点となっています。
使い方・例文
奈良の東大寺は華厳宗の総本山で、本尊の盧舎那仏(大仏)は万物の光明となる仏として、華厳の「一即多」の世界観を形に表したものです。
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