茶庭とは?
ちゃてい
茶庭とは、茶室への道のりを演出するために設けられた日本庭園の一形式で、露地とも呼ばれます。
茶庭(ちゃにわ)とは、茶室(数寄屋)に付随して設けられる庭園の総称であり、露地(ろじ)とも呼ばれます。茶の湯の世界における「非日常への移行」を演出する空間として、千利休の時代に確立されました。
茶庭の目的は単なる鑑賞にとどまらず、客人が茶室に向かう道中に心を整え、世俗から切り離されるプロセスを体験させることにあります。そのため、以下のような要素が意図的に配置されます。
- 飛び石——不規則に置かれた石で歩幅を制御し、ゆっくり歩くことを促す
- 蹲踞(つくばい)——低い位置に設けられた手水鉢で、身をかがめて手を清める作法を促す
- 石灯籠——夜の茶会に灯りをともし、幽玄な雰囲気を生む
- 中潜り(なかくぐり)——外露地と内露地を区切る小さな門
茶庭は「外露地」と「内露地」の二段構えになっていることが多く、待合(まちあい)で時間を過ごしながら内に向かうことで、精神的な準備を段階的に深める構造になっています。植栽は常緑樹を中心に落ち着いた色調でまとめ、派手な花を避けるのが原則です。
茶庭の思想は日本庭園全般に大きな影響を与えており、現代の住宅庭園においても飛び石や蹲踞が用いられることは珍しくありません。
使い方・例文
茶道教室を訪れた生徒が、茶室に入る前に茶庭の蹲踞で手を洗い、飛び石を踏みながら心を落ち着かせる、という場面でこの言葉が使われます。
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