舟越保武とは?
ふなこしやすたけ
舟越保武は、20世紀日本を代表する彫刻家で、石の彫刻に独自の精神性と詩的な静けさを込めた作品で知られます。
舟越保武(ふなこし・やすたけ、1912〜2002年)は、岩手県生まれの日本の彫刻家です。東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫刻を学び、戦後を通じて日本の近代彫刻界をリードしました。
彼の作品の最大の特徴は、大理石や石材を使った人物像に宿る静謐(せいひつ)で内省的な精神性です。カトリックの信仰を持つ舟越は、聖人や聖書の主題をしばしば取り上げ、宗教的な厳粛さと人間の内面の深みを彫刻に表現しました。代表作に「原の城」「ダミアン神父」「長崎26殉教者記念像」などがあります。
舟越の彫刻は西洋の古典彫刻の影響を受けながらも、独特の東洋的・日本的な叙情性を持ちます。表面の処理や形の緊張感にこだわり、石の持つ重量感と内側から光が射すような透明感を両立させました。
1999年に文化勲章を受章し、国内外で高い評価を受けました。息子の舟越桂も現代を代表する彫刻家として活躍しており、彫刻家一族として日本美術界に大きな足跡を残しています。
使い方・例文
美術館で舟越保武の大理石の人物像を前にすると、静かな祈りのような雰囲気に包まれる体験ができます。
この用語をシェア
最終更新: