翼端渦とは?
よくたんうず
翼端渦とは、航空機の翼端で生じる螺旋状の渦流で、揚力発生に伴って形成される空力現象です。
翼端渦(よくたんか、英語:Wingtip Vortex)とは、航空機の翼が揚力を生み出す際に、翼の先端(翼端)付近で発生する螺旋状の強力な渦流です。誘導抵抗の主因となるとともに、後続機への危険な乱流を生み出します。
翼端渦が発生する仕組みは以下の通りです。翼が揚力を発生させるとき、翼の下面は上面より気圧が高くなります。この気圧差により、下面から翼端を回り込んで上面へと気流が流れ込もうとし、その動きが翼後方でひとつの大きな渦となって残ります。これが翼端渦です。
翼端渦の影響は多岐にわたります。
- 誘導抵抗の増大:揚力に伴い避けられない抵抗で、燃料効率を低下させる
- ウェーク・タービュランス(後流乱気流):後続機が遭遇すると機体が激しく揺れ、最悪の場合、制御不能になる危険がある
- 翼端渦は高度・速度・機体重量が大きいほど強くなる
翼端渦の低減策として、現代の旅客機の多くは翼端にウイングレットと呼ばれる小翼を取り付けています。ウイングレットが気流の回り込みを抑制し、誘導抵抗を減らして燃費を向上させます。また、空港では前機の翼端渦が消散するまで後続機の離着陸を待機させる「ウェーク・セパレーション」が義務付けられています。
使い方・例文
大型旅客機が着陸した後、翼端渦による後流乱気流が残るため、小型機は数分間の間隔を空けてから滑走路に進入するよう管制官から指示されます。
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