纐纈とは?
こうけち
纐纈とは、布の一部を糸で縛ったり折りたたんだりして染料をはじき、絞り染めの文様を作る技法です。
纐纈(こうけち)は、布をつまんで糸で縛ったり、折りたたんで絞ったりすることで、その部分に染料が入らないようにし、染め上がった後に解いて文様を現す絞り染めの総称です。日本では「しぼりぞめ」として広く知られており、古来から日本の染色文化に深く根付いています。
纐纈の起源はインドや中央アジアとされ、シルクロードを通じて中国、そして日本へと伝わりました。奈良時代には正倉院に纐纈の染色品が収められており、当時の宮廷貴族の装束にも用いられていたことが分かります。
絞り染めの主な技法には次のようなものがあります。
- 平絞り:布を摘まんで糸で縛る基本的な技法
- 絞り板:板で布を挟んで模様を出す
- 雪花絞り:布を折りたたみ、染料に浸して雪の結晶のような文様を作る
- 辻が花:日本独自に発展した高度な絞り染め技法
現代でも有松・鳴海絞りなどが国の伝統的工芸品に指定されており、職人の手仕事による細かい粒状の文様や幻想的なぼかしが着物や帯に使われています。自然で柔らかな風合いが纐纈の大きな魅力です。
使い方・例文
振袖や浴衣の生地に細かい粒状の絞り模様が入っているものは纐纈の技法を用いており、伝統染色の説明や着物の解説で目にする用語です。
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