紙むけとは?
かみむけ
紙むけとは、印刷・コピーの際に紙の表面繊維や塗工層が剥がれてオフセット機やローラーに付着し、印刷品質を低下させる現象です。
紙むけとは、オフセット印刷やコピー機でのプリントの際に、紙の表面繊維・充填剤・塗工層(コート層)の一部がインキや印圧によって剥ぎ取られ、ブランケットやローラーに堆積する現象です。英語では「picking(ピッキング)」とも呼ばれます。
紙むけが発生するメカニズムは、インキの粘着性(タック)が紙の表面強度(引張り強さ)を上回ることで生じます。特に塗工紙(コート紙)において塗工層の結合が弱い場合や、インキの粘度・タックが高すぎる場合に起こりやすくなります。
紙むけが印刷に与える主な影響は次の通りです。
- ブランケット汚れ:剥がれた繊維や塗料がブランケットに蓄積し印刷面が汚れる
- インキ転移不良:堆積物が厚くなるとインキの均一転移を妨げる
- 白抜け・スポット不良:繊維が剥がれた箇所がインキを受け付けず白い斑点となる
- 生産性低下:ブランケットの洗浄停止が頻発し稼働効率が落ちる
対策としては、インキのタックを下げる・紙の表面強度を確認して用紙を選定する・印刷速度を調整するといった方法がとられます。用紙メーカーと印刷業者の間で「表面強度試験(IGT試験など)」の結果を共有することが品質管理上の標準的な手順です。
使い方・例文
高速オフセット印刷機でコート紙を刷ったときにブランケットに白い粉状の塗工層が付着し、数百枚ごとにブランケットを拭かないと印刷品質が保てなくなるのが紙むけの典型例です。
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