紗綾形とは?
さやがた
紗綾形は、卍(まんじ)を斜めに崩して連続させた日本の伝統的な幾何学文様で、古くから縁起のよい吉祥文様として着物や調度品に用いられています。
紗綾形(さやがた)は、仏教や東洋の文化において縁起のよい記号とされる卍(まんじ)を45度傾けて崩し、それを途切れなく連続させた格子状の幾何学文様です。卍をベースとしていることから「卍崩し」「卍繋ぎ」とも呼ばれます。連続する線が途切れないことから、「長寿」「繁栄」「家の絶えないこと」の象徴とされ、日本では代表的な吉祥文様(きっしょうもんよう)の一つに数えられています。
その名称は、安土桃山時代から江戸時代にかけて日本に輸入された中国産の綾織物「紗綾(さや)」の地模様として多用されたことに由来するとされています。この織物が上流階級や武家に広く普及したことから、文様そのものが「紗綾形」として定着しました。
紗綾形はさまざまな場面で用いられてきました。
- 着物の地模様・帯・風呂敷などの染織品
- 蒔絵(まきえ)や漆器の装飾
- 建築の欄間(らんま)や障子の組子(くみこ)模様
- 掛け軸の裂(きれ)地や書道の料紙の地模様
現代でも和のテイストを演出するデザインとして、包装紙・食器・インテリアなどに広く採用されており、伝統的でありながら洗練されたパターンとして親しまれています。幾何学的に整然とした美しさが、見る人に安定感と格調を与えます。
使い方・例文
成人式や結婚式で着用する着物や袴の地模様として紗綾形が用いられることが多く、和菓子の包装紙や料亭の箸袋にも見られる日本の日常に溶け込んだ文様です。
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