粘着運転とは?
ねんちゃくうんてん
粘着運転とは、鉄道車両がレールと車輪の摩擦力(粘着力)だけを利用して走行・制動する、通常の鉄道の運転方式のことです。
粘着運転(ねんちゃくうんてん)とは、鉄道において車輪とレールの間の摩擦力、すなわち粘着力のみを動力伝達や制動に用いる運転方式のことです。歯車式(ラック式)や第三軌条の特殊な推進方式を使わない、一般的な鉄道の走行形態を指します。
車輪とレールはいずれも鉄でできており、接触面積は非常に小さいにもかかわらず、適切な荷重がかかることで十分な摩擦力が生まれます。この力を「粘着力」と呼び、電動機のトルクをこの摩擦を介して推進力に変換することで列車は走行します。
粘着力は以下の条件によって大きく変化します。
- レール・車輪面の乾湿状態(雨天・霜・落ち葉で著しく低下)
- 車両の軸重(重いほど粘着力は大きい)
- 走行速度(高速になるほど粘着係数は低下する傾向がある)
粘着力が不足すると、加速時には空転(車輪が空回り)、制動時には滑走(車輪がロック)が発生します。現代の車両には空転・滑走を検知して自動的にトルクや制動力を制御する装置が搭載されており、安全性と効率が向上しています。
一方、急勾配区間ではこの粘着力だけでは登坂が困難になるため、ラック式鉄道などの補助方式が採用されることがあります。粘着運転はそれと対比する概念として使われる用語でもあります。
使い方・例文
「急勾配の登山鉄道ではラック式を採用しているが、平坦区間は粘着運転で走行している」のように、鉄道の走行方式を説明する場面で用いられます。
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