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粗忽長屋とは?

そこつながや

「粗忽長屋」とは、粗忽者(そこつもの)ふたりが引き起こす不条理論理の混乱を描いた古典落語です。

「粗忽長屋」は、江戸落語を代表する不条理噺のひとつです。「粗忽」とは、そそっかしい・うっかりしているという意味で、この噺には粗忽者が二人登場し、とんでもない事態を招きます。

あらすじは、道端で行き倒れの死体を見つけた粗忽者が「これは俺の長屋の友人だ」と思い込み、その友人を呼んできます。ところが呼ばれてきた当の本人も「確かに俺かもしれない」と言い出し、自分の死体を引き取りに行くという、まったく意味の通らない展開になります。

この噺の魅力は、

  • 「自分の死体を自分で引き取る」という究極の不条理
  • 論理が破綻しているのに本人たちが真剣であることの可笑しさ
  • 江戸庶民の粗忽でおおらかな気質の描写
  • 哲学的な「自己同一性」への問いかけとも読める深み

近現代の演芸研究者からは、不条理文学・実存主義的な文脈で語られることもある演目で、立川談志が特に愛した噺としても知られています。短い噺ながら後味の強い一席です。

使い方・例文

落語のアンソロジーや「不条理噺」の特集で必ず挙げられる演目で、落語入門書でも代表作として紹介されます。

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