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競争的排除則とは?

きょうそうてきはいじょそく

競争的排除則とは、同一の資源をめぐって競争する二種の生物は安定した共存ができず、一方が必ず駆逐されるという生態学の原則です。

競争的排除則(competitive exclusion principle)は、ガウゼの法則とも呼ばれ、ロシア生物学者G・F・ガウゼが1934年に発表した実験研究をもとに定式化された生態学の原則です。「生態的地位ニッチ)が完全に同一の二種は同じ場所に共存できない」と端的に表現されます。

ガウゼはゾウリムシ(Paramecium)の二種を同じ培地で培養する実験をおこないました。単独培養ではどちらの種も増殖しましたが、混合培養すると一方が他方を完全に競争で押しのけ、最終的に一種だけが生き残りました。

この原則が成立する理由は、二種がまったく同じ資源を同じ速度で利用するならば、わずかな優位性をもつ種が必ず資源をより多く確保し、増殖速度の差が時間とともに拡大するからです。

競争的排除則が示す重要な含意は次のとおりです。

  • 自然界で多様な種が共存しているのは、種ごとにニッチが微妙に異なるためである
  • ニッチの分割(niche partitioning)が種多様性を維持する主要な仕組みである
  • 外来種が在来種と競合して駆逐する場合も、この原則で説明できる

この則は理想化されたモデルであり、実際の自然では撹乱・捕食・空間的不均一性などが「排除」を妨げ、競争上不利な種の共存を可能にすることも多くあります。

使い方・例文

外来種のアメリカザリガニが侵入した水域では、食物や生息場所をめぐって在来のニホンザリガニと競合し、ニホンザリガニが局所的に消失する事例が報告されています。競争的排除則が現実の生態系で起きている典型例です。

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