租庸調とは?
そようちょう
租庸調とは、古代日本の律令制度において農民に課された、稲・労働・布を納める三種類の税制です。
租庸調(そようちょう)は、奈良時代を中心とする律令国家が農民(正丁)に課した基本的な税制で、中国の唐の制度を模倣して整備されました。大化の改新(645年)以降の公地公民制のもとで制度化され、701年の大宝律令によって体系化されました。
三つの税はそれぞれ以下の内容を指します。
- 租(そ):口分田の収穫の一部を稲で納める土地税。収穫量の約3〜4%とされました。
- 庸(よう):都での労役(歳役10日)の代わりに布(麻布)を納める税。労働力の代替として機能しました。
- 調(ちょう):絹・綿・布・地方の特産物などを納める税で、国ごとの産物に応じて種類が定められました。
租は国内に留め置かれましたが、庸・調は農民が自ら都まで運ぶ義務(運脚)を負ったため、遠方の農民には大きな負担となりました。また兵役(防人・衛士)や雑徭(ぞうよう)と合わせて農民を多面的に支配する仕組みでした。
9世紀以降に口分田制度が崩れると租庸調の徴収も困難となり、やがて荘園制や国司による一国平均役へと移行していきました。
使い方・例文
歴史の授業で「租庸調」を学ぶ際、「祖父(ソフ)が庸(ようかん)を調(ちょう)達した」などの語呂合わせで覚えることがある。
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