礼とは?
れい
礼とは、儒教において人間関係や社会秩序を整えるための規範・礼儀・儀礼の総体を指し、「仁」と並ぶ儒教の中核概念です。
礼(れい・り)は、儒教の根本的な概念のひとつで、人が社会の中で守るべき行為規範・礼儀・儀礼・制度の総体を意味します。単なるマナーや作法にとどまらず、社会秩序・人間関係・国家統治のあり方までを包括する広い概念です。
儒教の祖である孔子(紀元前551〜479年頃)は、「礼」を社会の秩序と調和を保つ根幹として重視しました。礼は「仁(思いやり)」と深く結びついており、仁の精神が外面的に表れたものが礼とも解釈されます。孔子は周代の礼制度を理想として、乱れた春秋時代の社会を礼によって立て直そうとしました。
礼が規定する主要な人間関係として「五倫(ごりん)」があります。
- 君臣の礼(君主と臣下)
- 父子の礼(親と子)
- 夫婦の礼
- 兄弟の礼
- 朋友の礼(友人間)
儒教経典では「三礼」として『周礼』『儀礼』『礼記』が重要な文献とされ、冠婚葬祭・朝廷儀式・日常の振る舞いに至るまでの礼の規定が詳細に記されています。
日本にも儒教とともに伝来し、武士道・礼儀作法・冠婚葬祭の文化に深く影響しています。現代日本でも「礼儀」「失礼」「丁寧」などの語に礼の概念が生き続けています。
使い方・例文
結婚式や葬儀のしきたり、目上の人への挨拶の仕方など、日常の礼儀作法の多くは儒教の「礼」の思想を基盤としています。武道や茶道の「礼に始まり礼に終わる」という言葉もその代表例です。
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