矯めとは?
ため
矯めとは、漆工芸・竹工芸などで素材を熱や力で曲げ・変形させて形を整える技法、またその工程のことです。
矯め(ため)とは、工芸の世界において、竹・木・金属・象牙などの素材を熱や水分・力を加えて意図した形に曲げたり、ゆがみを直したりする加工技法のことです。特に竹工芸・漆工芸・弓矢製作などの分野で重要な工程として位置づけられています。
竹の場合は、竹を炙って温め、やわらかくなったところに力を加えて曲げ、冷却することで形を固定します。このとき、竹の繊維が傷つかないよう熱の加え方と力の配分に高度な技術が求められます。弓(和弓)の製作では、竹・木を組み合わせた弓胎に「矯め木」と呼ばれる道具で反りを調整する工程が「矯め」にあたります。
漆工芸では木地(きじ)の変形を整えたり、特定の曲面を持つ造形を作り出す際にも矯めの技法が使われます。また象牙細工や鼈甲(べっこう)細工においても、熱を加えてやわらかくしたうえで形を整える作業を矯めと呼ぶことがあります。
矯めは道具や鑑賞物の品質・美しさに直結する作業であり、職人の長年の経験と感覚に依存する部分が大きいとされます。素材の癖を読み、適切な力加減を判断する熟練の技です。
使い方・例文
弓師が和弓の仕上げに「矯め木」を使って微妙な反りを調整する場面や、竹籠職人が炙った竹を素早く曲げて形を整える作業が、矯めの代表例です。
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