盆山とは?
ぼんさん
盆山とは、盆の上に石や土を組んで山の景観を表現した日本の伝統的な庭園芸術・観賞用造形物で、盆景(ぼんけい)の一形態です。
盆山(ぼんざん)とは、盆(器・盆栽鉢など)の上に自然石・砂・土・苔・植物などを組み合わせて、山岳や自然の風景を小さく再現した日本の伝統的な観賞芸術です。盆景(ぼんけい)・石組み・山水盆景とも密接に関連しており、広義には盆景の一形態として位置づけられます。
盆山の起源は中国の「盆景(pénǐng)」にあり、唐・宋の時代に自然の山水を鉢の上で再現する芸術が発達し、日本には奈良〜平安時代ごろに伝わったとされています。日本では武家文化や茶道文化の影響を受けながら独自に発展し、江戸時代には庶民の間にも広まりました。
盆山を構成する主な要素は以下のとおりです。
- 主石(しゅせき):景観の中心となる石
- 添え石:バランスを整える脇石
- 砂・白川砂:川・海・霧を表現する
- 苔・小植物:緑や森を表現する
盆栽と似た概念ですが、盆山は主に石と砂で自然の風景を象徴的に表現する点が特徴で、必ずしも生きた植物を主体としません。日本の美意識である「見立て(みたて)」の精神を体現した芸術ともいえます。近年は盆景・盆山の愛好会も各地に存在し、伝統工芸として継承されています。
使い方・例文
茶室の床の間や和室の飾り棚に、石と苔で山の風景を表現した盆山が飾られているのを見ることがあります。コンパクトな器の中に自然の壮大さを凝縮した、日本の美意識を感じさせる芸術品です。
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