疋田絞りとは?
ひったしぼり
疋田絞りとは、布を小さく四角くつまんで絹糸で括る絞り染めの技法で、鹿の子絞りの一種として着物や帯揚げに用いられる伝統染色です。
疋田絞り(ひったしぼり)とは、日本の絞り染め技法のひとつで、布をごく小さく四角形につまんで絹糸で巻き括り、染め上げることで細かい粒状の斑点模様を生み出す染色技術です。「疋田鹿の子(ひったかのこ)」とも呼ばれ、京鹿の子絞りの代表的な技法として知られています。
製法の特徴は、括る形が丸い通常の鹿の子絞りと異なり、四角形に整えて括る点にあります。一粒ずつ均一に括ることで、完成時に正方形が整然と並んだ精緻な模様が生まれます。一反の着物地には数万〜数十万粒もの括りが施されることもあり、職人が全て手作業で行う非常に手間のかかる技法です。
疋田絞りが用いられる主な和装品は以下の通りです。
- 振袖・訪問着などの晴れ着
- 帯揚げ(特に総絞りの帯揚げは高級品とされる)
- 羽織・コートの装飾部分
括りの密度と均一さが品質の指標となり、熟練の職人による本疋田絞りは非常に高価です。一方、機械や型を使った疑似的な疋田柄も普及しており、手仕事との区別が重要とされています。京都府の伝統的工芸品「京鹿の子絞」の中核をなす技法として、現在も職人によって守られています。
使い方・例文
「総疋田絞りの帯揚げはひとつひとつ手で括られた贅沢な一品で、振袖の着付けに上品な華やかさを添えます」のように、着付けや和装小物の文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: