物打ちとは?
ものうち
物打ちとは、刀剣や竹刀の刃先からおよそ3分の1ほどの部分で、斬撃や打突の際に最も有効に力が伝わる箇所のことです。
物打ち(ものうち)とは、日本刀や剣道の竹刀において、切っ先(先端)から柄(つか)に向かっておよそ3分の1の範囲にある部位を指します。刃物や打撃武器では、接触点に近い部分ほど遠心力が大きく働くため、物打ちは最も切断力・打突力が集中する「急所」とも言うべき箇所です。
剣道においては、面・小手・胴・突きの有効打突の条件として「物打ちで打つこと」が規則上の要件のひとつとされています。正確な物打ちで相手を捉えることができなければ、いかに素早い動作であっても一本とは認められません。
日本刀の場合も同様で、試し斬りや居合の型では物打ちを使って対象を斬ることが基本とされており、切っ先に近すぎると力が逃げ、根元に近い「鎬地(しのぎじ)」では刃が深く入りにくくなります。古流剣術でも物打ちの概念は重視されており、間合いと物打ちの位置を一致させる「一足一刀の間合い」の考え方に直結しています。剣の技術を高める上で、物打ちを正確に意識した稽古は欠かせない要素となっています。
使い方・例文
剣道の試合で面を打つ際、竹刀の物打ちが相手の面垂れの正中線を捉えていないと審判に一本と認めてもらえないため、稽古では常に物打ちの意識が求められます。
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