煤色とは?
すすいろ
煤色とは、煤のような暗くくすんだ黒みがかった灰色の日本の伝統色です。
煤色(すすいろ)は、燃焼によって生じる煤(すす)の色に由来する日本の伝統色で、黒みの強いくすんだ暗灰色を指します。純粋な黒とは異なり、わずかに茶みや灰みを帯びた深みのある色合いが特徴です。
煤はかつての生活空間で身近な存在でした。囲炉裏や竈(かまど)の煙が建物の梁・壁・天井を長年にわたって黒く染め、独特の深みある暗色を作り出しました。この「煤けた」色合いが一つの色名として定着し、日本の色彩感覚の中に組み込まれていったとされます。
煤色は墨色・鈍色(にびいろ)・鉄色などとともに暗系統の伝統色群に属します。これらの色は彩度が低く落ち着いた印象を持ち、侘び・寂びの美意識とも親和性が高いとされます。染織では鉄媒染によってくすんだ黒系の色を出す技法と関連付けられることもあります。現代では和風のインテリアデザインやグラフィックで、渋みのある暗色として参照される色名です。
使い方・例文
古民家の囲炉裏まわりの梁の色や、和風デザインの落ち着いた背景色として煤色のような暗灰色が用いられることがあります。
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