演繹的推論とは?
えんえきてきすいろん
演繹的推論とは、一般的な原理や前提から論理的な手順を経て、必然的に正しい結論を導き出す思考の方法です。
演繹的推論(deductive reasoning)とは、「前提が正しければ結論も必ず正しい」という論理の流れで結論を導く思考法です。帰納的推論(個別事例から一般法則を導く)と対をなす概念として、論理学・哲学・数学・科学において基本的な推論形式の一つです。
古典的な形式は「三段論法」(syllogism)です。
- 大前提:すべての人間は死ぬ
- 小前提:ソクラテスは人間である
- 結論:ゆえに、ソクラテスは死ぬ
このように、前提が真であれば結論は論理的必然として真になります。この「妥当性」(validity)と「健全性」(soundness)の区別が演繹的推論の核心です。妥当な推論でも前提が偽なら結論は使えません。
演繹的推論は数学の証明や法律の条文解釈、コンピュータプログラムの条件分岐など、厳密な論理が求められる場面で活用されます。科学においては、理論から仮説を演繹的に導き、実験で検証するという手順(仮説演繹法)が標準的な方法論となっています。
日常生活でも「規則に照らして判断する」場面はすべて演繹的推論の実践であり、批判的思考力の基礎をなす重要なスキルです。
使い方・例文
「アルコール飲料は20歳未満に販売禁止」という法律(大前提)と「この客は18歳」(小前提)から「販売してはならない」(結論)を導くのが演繹的推論の典型例です。
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