漆師とは?
うるしし
漆師とは、漆を素材として器物や家具などに塗装・装飾を施す日本の伝統的な職人のことです。
漆師(うるしし)とは、漆(うるし)を用いて木器・金属・紙などの素材に塗装を施し、漆器や工芸品を製作する職人のことです。日本では「塗師(ぬし)」と呼ばれることもあり、漆塗りを専門とする技能者を指します。
漆はウルシノキの樹液を精製したもので、世界最古の天然塗料のひとつです。防水・防腐・耐熱・耐酸性に優れ、乾燥すると非常に硬い塗膜を形成します。漆師の主な作業工程は以下の通りです。
- 木地固め・下地作り:素地を整え、布を貼って強度を出す
- 錆漆(さびうるし)付け:傷や凹凸を埋める
- 中塗り:複数回にわたって漆を重ね塗りする
- 上塗り・仕上げ:研ぎと塗りを繰り返して光沢を出す
- 蒔絵・螺鈿(らでん)などの装飾加工
漆器の産地としては、輪島塗(石川県)、会津塗(福島県)、京漆器(京都府)などが有名で、それぞれ独自の技法と意匠を持っています。漆塗りは工程が多く、一つの作品が完成するまでに数か月かかることも珍しくありません。
近年は後継者不足や輸入漆器との競争が課題となっていますが、日本の伝統工芸として国内外で高い評価を受けており、ユネスコの無形文化遺産とも関連が深い技術です。
使い方・例文
お椀や重箱、盆などの漆器製品を仕上げるのが漆師の仕事です。伝統工芸展や職人体験イベントでその技術を目にする機会があります。
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