波食台とは?
はしょくだい
波食台とは、海岸の岩盤が波の浸食によって水平に削り取られてできた、平坦な台地状の地形のことです。
波食台(はしょくだい)は、英語でウェーブカットプラットフォーム(wave-cut platform)とも呼ばれ、海岸の岩石海岸に見られる地形の一種です。波が繰り返し岸壁(海食崖)の基部を打ちつけることで岩盤が侵食され、崖が後退するとともに基部に広がった平坦な岩盤面が露出します。
形成のメカニズムは次の通りです。
- 波の物理的打撃力と、波が圧縮した空気の爆発的膨張が岩盤を割る
- 砂礫が研磨材として岩盤をさらに削る
- 化学的溶解(特に石灰岩)が岩盤を弱化させる
- 崖が後退するたびに浸食された基盤面が広がる
波食台は干潮時に海面上に露出して平たい岩盤として観察でき、タイドプール(潮だまり)が形成されることも多いです。地形の幅は海岸の岩質・波のエネルギー・地盤の隆起・海面変化などによって異なりますが、数十メートルから数キロメートルに及ぶものもあります。日本では三陸海岸や能登半島、紀伊半島などの岩石海岸で典型的な波食台を見ることができ、海岸地形の教科書的事例として研究・観察の対象となっています。
使い方・例文
磯遊びで平らな岩場に出て、潮だまりで生き物を観察する場所は多くの場合、波食台の上にあたります。また地学の野外実習で海岸浸食の証拠として必ず確認される地形です。
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