池田菊苗とは?
いけだきくなえ
池田菊苗とは、昆布だしに含まれるうま味成分グルタミン酸ナトリウムを発見し、「うま味」という概念を世界に広めた日本の化学者です。
池田菊苗(いけだきくなえ、1864〜1936年)は、京都生まれの化学者・東京帝国大学教授。ドイツ留学でライプツィヒ大学のオストワルド教授のもとで物理化学を学んだのち、帰国後は日本の食文化と化学を結びつける独創的な研究を行った。
1908年、池田は昆布だしの成分を分析し、甘味・酸味・塩味・苦味の4基本味とは異なる独自の味覚を持つ物質としてグルタミン酸ナトリウム(MSG)を単離・同定することに成功した。この味を彼は「うま味(旨味)」と命名し、世界で初めて第5の基本味の存在を提唱した。
この発見は単なる学術的成果にとどまらず、実業家の鈴木三郎助と協力して調味料「味の素」の商品化へとつながった。うま味の概念は長らく日本国内でのみ認知されていたが、20世紀末以降に国際的な研究が進み、現在では「Umami」として世界の食品科学・料理界で広く受け入れられている。池田の発見は日本の食文化が世界へ与えた最大の貢献の一つとされる。
使い方・例文
「化学の授業や食品科学の文脈で、うま味の発見者として池田菊苗の名が必ず登場する。」
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