楽市楽座とは?
らくいちらくざ
楽市楽座とは、戦国時代に織田信長らが城下町で推進した、独占的な商業組合(座)の特権を廃止して自由な商取引を認めた経済政策のことです。
楽市楽座(らくいちらくざ)とは、日本の戦国時代から安土桃山時代にかけて実施された商業政策で、市場(いち)の自由化と座(商業独占組合)の特権廃止を両輪とするものです。「楽市」は誰でも自由に商売できる市場、「楽座」は従来の座が持っていた独占権の撤廃を意味します。
この政策が必要とされた背景には、中世の「座」制度があります。座とは、寺社・貴族・有力武士の保護を受けた商人・職人の組合で、特定の商品の製造・販売について独占権(営業許可)を持ち、他者の参入を排除していました。これが商業活動の停滞と物価の高止まりをもたらしていました。
楽市楽座の主な内容は以下のとおりです。
- 座の独占権・関所税の廃止による自由な商取引の促進
- 城下町への商人の誘致による経済の活性化
- 市の開設日数の拡大と外部商人の参入許可
最も有名な実施例は、1576年(天正4年)に織田信長が安土城下に出した「安土楽市令」です。ただし楽市・楽座の政策自体は信長以前の六角氏(近江)や今川氏でも実施例があり、信長が初めて行ったわけではありません。信長はこれを大規模かつ徹底して推進したことで知られます。
この政策によって城下町への人口・資本の集中が促進され、経済力を背景とした統一政権への礎が築かれました。
使い方・例文
歴史の授業では「織田信長の楽市楽座によって、それまで商売を独占していた座が廃止され、誰でも自由に商売できるようになった」と習います。現代の規制緩和・市場自由化政策と比較して語られることもあります。
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