楮とは?
こうぞ
楮はクワ科の落葉低木で、その樹皮の繊維は和紙の主原料として古くから使われてきた、日本の紙文化を支える植物です。
楮(こうぞ)は、クワ科コウゾ属に分類される落葉低木で、日本・中国・朝鮮半島などアジアを原産地とする植物です。高さは数メートルに達し、葉は大きくてハート形に近い形状をしています。
楮の最大の用途は和紙の原料です。内皮(靭皮繊維)を水に浸して叩き、繊維をほぐしてから漉すことで、強くしなやかな和紙が作られます。楮繊維は長くて丈夫という特性があり、これが和紙に高い強度と耐久性をもたらします。越前和紙・美濃和紙・西之島和紙など、日本各地の伝統的な和紙産地では今も楮が主要原料として栽培・使用されています。
楮から作られた和紙は、書道・版画・障子紙・和本・重要文化財の修復用紙など幅広い場面で使われてきました。化学パルプを使った洋紙に比べて長期保存性に優れていることから、古文書や美術品の保存・修復においても欠かせない素材です。また、楮は毎年刈り取っても根から再生する特性があり、持続的に採取できることも農作物として重宝されてきた理由のひとつです。ユネスコの無形文化遺産に登録された「和紙:日本の手漉和紙技術」でも、楮は中心的な素材として紹介されています。
使い方・例文
和紙作りの体験教室で、参加者が楮の繊維を丁寧に叩いてほぐし、伝統的な手漉きの工程を学んだ。
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