有吉佐和子とは?
ありよしさわこ
有吉佐和子とは、昭和期を代表する日本の小説家で、社会問題を鋭く描いた作品で幅広い読者を獲得した作家です。
有吉佐和子(ありよし さわこ)は、1931年(昭和6年)に和歌山県和歌山市に生まれた日本の小説家です。東京女子大学短期大学部卒業後、演劇の世界を経て本格的に創作活動に入り、昭和30年代から40年代にかけて次々と話題作を発表しました。
作品の特徴は、個人の感情描写にとどまらず、日本の伝統文化・社会制度・差別・高齢化・環境問題など、時代を先取りした社会的テーマを物語に組み込んでいる点にあります。代表作には、老人介護の実態を描いた『恍惚の人』、農薬・食品汚染を問うた『複合汚染』、在日朝鮮人差別をテーマにした『非色』などがあります。
『恍惚の人』(1972年)は、認知症の高齢者を抱えた家族の苦悩を描いた先駆的な作品で、高齢化社会に対する社会的議論を巻き起こしました。『複合汚染』(1974〜75年)は、化学物質が引き起こす環境・健康被害を訴えた作品で、朝日新聞への連載当時から大きな反響を呼びました。
歌舞伎・能・文楽など日本の伝統芸能にも深い造詣があり、それらを題材にした小説も多数あります。1984年(昭和59年)に53歳という若さで急逝しましたが、今日でもその作品は文庫として広く読まれています。
使い方・例文
『恍惚の人』は有吉佐和子の代表作として知られており、高齢者介護が身近な社会問題となった現代において、改めて注目される機会が増えています。
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