川端康成とは?
かわばたやすなり
川端康成は日本の小説家で、1968年にアジア初のノーベル文学賞を受賞し、日本の伝統的な美意識を現代文学として世界に伝えた作家です。
川端康成(1899〜1972)は、大阪府生まれの日本の小説家です。1968年にアジア人として初めてノーベル文学賞を受賞し、「日本人の心の精髄を、すぐれた感受性をもって表現する叙述の卓越さ」が受賞理由として挙げられました。
幼少期に両親・祖父母・姉を相次いで亡くし、孤独な幼年時代を過ごしたことが、その文学に通底する喪失感や無常観に深く影響しています。東京帝国大学国文科を卒業後、横光利一らとともに「新感覚派」の文学運動を展開し、西洋モダニズムの影響を受けながらも日本的な感性を洗練させていきました。
代表作には以下のものがあります。
- 『雪国』(1937〜1947)……「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という冒頭が有名なロマン
- 『伊豆の踊子』(1926)……若者と旅芸人の少女の淡い交流を描いた名作
- 『古都』(1962)……京都を舞台にした純愛と日本の四季美を描いた作品
- 『山の音』(1954)……老年期の孤独と家族の崩壊を描いた長編
川端の文体は繊細で詩的であり、自然の美しさと人間の内面を融合させる独特のスタイルが特徴です。1972年に鎌倉の仕事場でガス管を口にくわえた状態で発見され、死去しました。
使い方・例文
日本文学や日本の美意識を世界に紹介する文脈でよく言及される作家です。ノーベル文学賞受賞講演「美しい日本の私」は、日本の自然観・無常観・禅の精神を西洋に説いたものとして今も読まれています。
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