曽根崎心中とは?
そねざきしんじゅう
曽根崎心中とは、近松門左衛門が元禄16年(1703年)に書いた人形浄瑠璃の傑作で、実際の心中事件を題材にした世話物の代表作です。
曽根崎心中(そねざきしんじゅう)は、近松門左衛門が1703年(元禄16年)に書いた人形浄瑠璃の作品です。大阪・曽根崎の露天神社(お初天神)で実際に起きた心中事件を、事件発生からわずか1か月ほどで劇化したことで知られています。
物語は、醤油屋の手代・徳兵衛と遊女・お初の悲恋を描いています。徳兵衛は友人に騙されて金を横領したと疑われ、社会的な立場を失います。二人は生きてともにいられないと悟り、曽根崎天神の森で心中を遂げます。この「道行(みちゆき)」と呼ばれるクライマックスの場面は、哀切な美文で綴られ、後世に多大な影響を与えました。
本作は歌舞伎にも移植され、長く上演されてきました。近松が開拓した「世話物」というジャンル、すなわち当世の庶民生活をリアルに描く作品の代表格として位置づけられています。作品には、義理(社会的規範)と人情(個人の感情)の葛藤という、近松文学の核心的なテーマが凝縮されています。
現代でも歌舞伎・文楽の双方で上演され続けており、お初天神(露天神社)は今も縁結びの神社として多くの参拝者を集めています。
使い方・例文
文楽(人形浄瑠璃)の公演で「曽根崎心中」の道行の場面が上演されると、お初と徳兵衛の人形が哀しみを帯びた動きで心中へと向かう様子が観客を魅了します。
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