曼荼羅とは?
まんだら
曼荼羅とは、密教において仏・菩薩の悟りの世界を図形や絵で視覚的に表現した宗教的な図像です。
曼荼羅(まんだら)は、サンスクリット語の「マンダラ(mandala)」を音写した語で、「本質を持つもの」や「円・輪」を意味します。仏教、とりわけ密教において、宇宙の真理や仏・菩薩の悟りの境地を視覚的に表現した図像・絵画・立体的構造物の総称です。
日本の密教(真言宗・天台宗)では、主に二種の曼荼羅が重視されます。
- 胎蔵曼荼羅(胎蔵界曼荼羅):大日如来の慈悲の世界を蓮の花の形で表し、12院に分けて多数の仏を配置します。
- 金剛界曼荼羅:大日如来の智慧の世界を表し、9つの区画(九会)に分けて仏の世界を描きます。
この二つを合わせて「両界曼荼羅」と呼び、密教修行の根幹をなします。曼荼羅は単なる絵画ではなく、瞑想・観想の対象であり、修行者はこれを通じて仏の世界へと意識を向けます。チベット仏教でも砂で精緻な曼荼羅が制作・破壊される儀礼が行われ、無常観を体現します。現代ではその幾何学的な美しさから、芸術や心理学(カール・ユングが「心の全体性の象徴」と分析)の分野でも関心を集めています。
使い方・例文
真言宗の寺院では本堂や護摩壇の周囲に両界曼荼羅が掲げられ、僧侶は修法の際にこれを礼拝の対象として観想します。
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