暫とは?
しばらく
「暫」とは、歌舞伎十八番のひとつで、成田屋(市川團十郎家)が得意とする荒事の代表的な演目です。
「暫(しばらく)」は、歌舞伎十八番に数えられる演目のひとつで、成田屋(市川團十郎家)が代々受け継いできた看板演目です。歌舞伎十八番とは、江戸時代に七代目市川團十郎が制定した、市川家お家芸とされる18種の演目の総称です。
「暫」は荒事(あらごと)の代表作とされています。荒事とは、超人的な力をもつ武将や英雄を誇張した演技で表現する歌舞伎の様式で、豪快な見得(みえ)や誇張された衣裳・化粧が特徴です。
あらすじは、悪者が無実の善人たちを斬り殺そうとするその瞬間、遠くから「しばらく!」という大音声が響き渡り、主人公の鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)が花道を大きな見得とともに登場して悪を退治するというものです。「しばらく」という呼びかけが演目名の由来です。
見どころは次のとおりです。
- 主人公の大きな隈取(くまどり)と重厚な衣裳(素袍大紋)
- 花道での見得と勇壮な名乗り
- 巨大な太刀による立廻り
- 舞台の華やかな総出演
江戸時代から現代に至るまで上演され続ける人気演目であり、歌舞伎の荒事の醍醐味を凝縮した作品です。
使い方・例文
歌舞伎座で市川團十郎家が公演を行う際に「暫」が演目に組まれることが多く、歌舞伎入門者にも親しまれる演目として紹介されます。
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