晴天乱気流とは?
せいてんらんきりゅう
晴天乱気流とは、雲がなく晴れた空で突発的に発生する気流の乱れで、航空機の揺れや乗客への危険を引き起こすことがある気象現象です。
晴天乱気流(CAT:Clear Air Turbulence)とは、雲や降水が見られない晴天の空において突然発生する大気の激しい乱れのことです。視覚的には何も異常が見えないため、パイロットやレーダーで事前に察知することが極めて困難という点が最大の特徴です。
晴天乱気流は主にジェット気流(高高度を流れる強い偏西風)の境界付近で発生します。速度差の大きな風が隣り合う領域では、流体の不安定性によって渦や波が生まれ、これが乱気流となります。高度8,000〜12,000メートル付近の飛行高度帯で多く観測され、旅客機の巡航高度と重なります。
晴天乱気流の主な発生要因は以下のとおりです。
- ジェット気流のウィンドシアー(風速・風向の急変)
- 山岳波(山を越えた気流が起こす波状の乱れ)
- 対流圏と成層圏の境界付近の気流の不連続
- 気候変動による大気の不安定化
近年の研究では、地球温暖化に伴いジェット気流が不安定化し、晴天乱気流の頻度や強度が増加傾向にあるとの報告もあります。航空機での急激な上昇・降下による負傷事故の原因となることがあり、座席ベルト着用が常に推奨される理由のひとつです。
使い方・例文
何の前触れもなく飛行中の航空機が激しく揺れたとき、その原因が晴天乱気流であることがあり、シートベルト非着用の乗客が負傷するケースが国際的に報告されています。
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