時間選好とは?
じかんせんこう
時間選好とは、将来の財やお金よりも現在のそれをより高く評価しようとする人間の傾向のことで、経済学・行動経済学・心理学で広く扱われる概念です。
時間選好(じかんせんこう、time preference)とは、同じ価値の財や金額を受け取るにあたって、将来よりも現在を好む傾向を指します。一般に人は「今すぐ1万円」を「1年後の1万円」よりも高く評価します。この現在への傾斜の度合いを時間選好率(割引率)と呼びます。
時間選好が生じる主な理由として以下が挙げられます。
- 不確実性:将来は予期せぬ事態が起こりうるため、今手元にある価値は確実性が高い
- 消費の機会費用:今消費すれば今すぐ効用が得られる
- 生産・投資機会:今手にした資源を投資すれば将来さらに増やせる
経済学では現在割引価値(PV)の計算や消費・貯蓄の動学的な分析に不可欠な概念です。行動経済学では「双曲割引」と呼ばれる、近い将来ほど急激に割り引くパターンが観察されており、これが先延ばし行動やクレジットカードの過剰利用を説明するモデルとして注目されています。
政策面では、年金制度や環境政策(将来世代への配慮)、医療分野での禁煙・予防行動の促進など、幅広い領域で応用されています。
使い方・例文
「ダイエットを始めようと思いつつ今日のスイーツを我慢できないのは、時間選好が高く将来の健康よりも目前の快楽を優先してしまうためだ」のように、人間の行動傾向を説明する文脈で使われます。
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