春霞とは?
はるがすみ
春霞とは、春の季節に野山や空にたなびく霞のことで、けむるようなぼんやりとした景色を表す日本の伝統的な季語です。
春霞(はるがすみ)とは、春の時期に大気中の水分や細かい塵などの影響で、山や野原・空の遠景がぼんやりとかすんで見える現象、あるいはその様子を指す言葉です。俳句や和歌では春の季語として使われ、日本の春の風物詩のひとつとして古くから親しまれています。
気象的には、春は気温の上昇に伴い地表付近の水蒸気量が増えること、また大陸から飛来する黄砂や花粉・微細なちりが大気中に漂うことで視程が低下しやすい季節です。この白くかすんだ景色が春霞として観察されます。
春霞は単なる気象現象にとどまらず、日本の詩歌・絵画・文学において情緒豊かな美の象徴として描かれてきました。万葉集や古今和歌集にも春霞を詠んだ歌が数多く収められており、「春霞たなびく」「霞に包まれた山」のような表現は、穏やかで夢幻的な春の世界を描くときに好んで用いられます。
「霞」と「靄(もや)」「霧(きり)」は混同されることがありますが、気象学的には視程の程度によって区別されます。春に発生するものは一般に霞・靄と呼ばれ、幻想的な景観をもたらします。
使い方・例文
「春霞のかかった遠山を眺めながら、縁側でお茶をすするひとときが心地よかった」のように、のどかな春の情景を表す場面で使われます。
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