方忌みとは?
かたいみ
方忌みとは、陰陽道に基づく日本の慣習で、特定の時期に特定の方位への移動や行動を忌み避けることを指します。
方忌み(かたいみ)とは、日本の陰陽道に由来する慣習で、天体の運行・暦・神霊の位置などをもとに、ある時期に特定の方角(方位)へ移動したり行動を起こしたりすることを不吉として避けることを指します。
陰陽道では、「天一神」「金神」「太白神」など様々な神霊や星が時期によって移動し、その神霊が位置する方角への移動は凶であるとされました。方忌みはこのような方位の禁忌を守るための概念・行為の総称です。
方忌みに関連する主な概念としては次のものがあります。
- 方違え:凶方位を避けるため、別の場所を経由して目的地へ向かう実践行動
- 物忌み:特定の期間、外出や行動そのものを慎むこと(方位ではなく行動の自粛)
- 日辰(にっしん):日ごとの吉凶方位を示す暦の情報
平安時代の貴族は陰陽師(おんみょうじ)の助言を受けて方忌みを日常的に実践しており、『枕草子』や『源氏物語』などの文学作品にも頻繁に登場します。現代では一般的な慣習としてはほとんど廃れていますが、暦注・六曜・吉方取りなどの形でその名残が見られます。
使い方・例文
「当日は方忌みが必要な日とされていたため、予定していた方角への外出を取りやめた」というように、陰陽道・平安文化の解説や歴史小説の文脈で登場します。
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