新ケインズ派とは?
しんけいんずは
新ケインズ派とは、ケインズ経済学を現代のミクロ経済学と統合し、価格や賃金の硬直性を理論的に説明しようとする経済学の学派です。
新ケインズ派(New Keynesian Economics)は、1970年代以降に登場した経済学の潮流で、伝統的なケインズ経済学をミクロ経済学的な基礎の上に再構築しようとする学派です。
古典的なケインズ理論は「価格や賃金はすぐには調整されない」という観察を出発点としていましたが、その理由を厳密に説明できないという批判がありました。新ケインズ派はこの問題に取り組み、メニューコスト(価格改定にかかるコスト)・暗黙の契約・効率賃金理論・調整の非同期性などの概念を用いて、価格・賃金の硬直性を理論的に導き出しました。
主な特徴として次の点が挙げられます。
- 市場は不完全であり、情報の非対称性や独占的競争が存在する
- 短期では需要の変動が生産・雇用に影響を与える
- 財政政策・金融政策には有効性があるが、長期的には古典派的な均衡に近づく
- 動的確率的一般均衡(DSGE)モデルなど数理的手法を活用する
現代の中央銀行や政策当局の分析に広く用いられており、インフレーションと失業の関係(フィリップス曲線)の現代的解釈にも貢献しています。
使い方・例文
中央銀行が政策金利を引き上げたとき、なぜすぐに物価が下がらないかを分析する際に新ケインズ派の価格硬直性モデルが登場します。
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