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断腸の思いとは?

だんちょうのおもい

断腸の思いとは、腸がちぎれるほどの激しい悲しみや苦しみを表す慣用句で、耐えられないほどの辛さを強調する表現です。

断腸の思い(だんちょうのおもい)は、「腸(はらわた)が断ち切れるほど」という比喩を使って、極度の悲しみ・苦しみ・後悔の感情を表す日本語の慣用句です。

この表現の由来は中国の故事にあります。東晋の武将・桓温(かんおん)が長江の三峡地帯を船で進んでいた際、部下が子猿を捕まえました。その猿の親猿が船を追いかけ、岸を百里以上も追い続けた後に船の上に飛び乗り、息絶えました。解剖したところ、親猿の腸は細かく断ち切れていたという記述が中国の史書に残っており、これが「断腸」の語源とされています。

現代の使い方の特徴として以下があります。

  • 本人の心情として使う(「断腸の思いで決断した」)
  • 他者への深い同情を表す場面でも用いられる
  • ビジネス・公的な謝罪の文脈でも使われる
  • やや文語的・改まった表現であるため、日常会話より書き言葉で多く見られる

類似表現としては「胸が張り裂ける思い」「身を切られるような思い」などがあります。「断腸の思いで撤退を決めた」「断腸の思いで手放した」のように、苦渋の選択や深い喪失感を伴う文脈でよく用いられます。悲哀・無念・後悔を凝縮して伝える力のある慣用句です。

使い方・例文

長年育ててきた事業を廃業するとき、経営者は「断腸の思いで閉店を決めた」と語ることがあります。この慣用句は、単なる「残念」を超えた深く苦しい決断や悲しみを表す場面に使われます。

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