文民政府とは?
ぶんみんせいふ
文民政府とは、軍人ではなく民間人(文民)が政治権力を担い、軍を政治的にコントロールする形態の政府を指します。
文民政府(civilian government)とは、国家の行政・立法・司法の権力が、軍の現役将校ではなく選挙や任命によって選ばれた一般市民(文民)によって担われる政治体制を指します。「シビリアンコントロール(文民統制)」の考え方と密接に結びついており、民主主義国家において軍事力が政治に干渉したり独自の権力を持ったりしないよう、軍を文民の指揮下に置く原則が基盤となっています。
文民政府が重視される背景には、近代国家における権力分立と民主的正統性の確保があります。軍部が政権を握る「軍事政府(軍事政権)」と対比される概念であり、クーデターや軍部の政治介入によって文民政府が倒れる事例は20世紀を通じて世界各地で発生しました。
日本の場合、憲法の下で内閣(文民)が自衛隊を指揮する体制が確立されており、防衛大臣は文民でなければならないと規定されています(憲法第66条第2項)。これは戦前の軍部による政治介入への反省から生まれた制度的保障です。
現代でも途上国や不安定な政治状況の地域では、軍によるクーデターが繰り返されており、文民政府の回復・確立が国際社会から強く求められることがあります。
使い方・例文
軍事クーデターで倒された国で、国際社会が「文民政府への移行」を要求する声明を出す場面が、このことばの典型的な使われ方です。民主化プロセスや選挙監視の文脈でも頻繁に登場します。
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