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放散虫とは?

ほうさんちゅう

放散虫とは、海中に生息する単細胞生物(原生生物)の一群で、美しい幾何学的なシリカ(二酸化ケイ素)質の骨格を持つことで知られています。

放散虫(ほうさんちゅう、Radiolaria)とは、主に海洋の浮遊層に生息する単細胞の原生生物(アメーバ類の一群)です。その最大特徴は、シリカ(二酸化ケイ素)や硫酸ストロンチウムでできた精巧で美しい幾何学的構造の骨格(殻)を持つことです。骨格は球形・放射状・格子状・らせん状など多様な形を呈し、その精緻な美しさから「海の宝石」とも称されることがあります。

放散虫は大きさが数十マイクロメートルから数ミリメートル程度で、細胞から放射状に伸びる「軸足」と呼ばれる細長い突起によって浮遊し、バクテリアや小型藻類などを捕食します。一部の放散虫は細胞内に共生藻類(渦鞭毛藻など)を持ち、光合成産物の供給を受けています。

放散虫は地質学・古生物学においても重要な役割を担っています。

  • 死後に骨格が海底に堆積し、「放散虫軟泥」と呼ばれる堆積物を形成する
  • 地層中の放散虫化石は地質年代の決定(放散虫生層序)に利用される
  • 過去の海洋環境(水温・深度など)の復元指標として活用される
  • チャート(珪質岩)の形成に関与している

放散虫はカンブリア紀以前から現在まで約5億年以上の化石記録を持つ長い歴史を持ちます。その多様な形態と豊富な化石記録から、地球の過去の海洋環境を知るうえで欠かせない生物群とされています。

使い方・例文

地質学の教科書や自然科学の展示で「深海の堆積物から放散虫の化石が発見され、当時の海水温が推定された」という形で紹介される、微小な海洋生物です。

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