手をこまねくとは?
てをこまねく
「手をこまねく」とは、何もせずにただ傍観していることを表す慣用句で、対処できるのに行動しない消極さを批判的に指す言葉です。
手をこまねく(手をこまぬく)は、行動すべき場面で何もしないまま事態を見守る(傍観する)ことを意味する慣用句です。「こまねく」は「拱く(こまぬく)」とも書き、両腕を胸の前で組んで立っている姿を指します。この姿勢が「何もせずに見ている」という意味と結びついて、現在の慣用的な意味になりました。
語源的には、中国の礼儀作法で両手を胸の前で組んで相手に敬意を示す動作「拱手(きょうしゅ)」に由来するという説があります。本来は礼儀正しく控えている姿を表しましたが、日本語では次第に「ただ見ているだけで手を出さない」という批判的なニュアンスで定着しました。
使用上のポイントとしては次の点に注意が必要です。
- 「手をこまねいて待つ」という形で使うのが正しい用法
- 「手をこまねく」を「準備して待つ」という意味と誤解するケースがあるが、これは誤用
- 正しくは「何もできずに(しないで)傍観する」という否定的な意味
類義の表現には「手をこまんじる」「袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)する」などがあります。現代では政治・ビジネス・スポーツなどの文脈で、適切な対応を取らない批判として頻繁に使われる表現です。
使い方・例文
「チームが連敗しているのに首脳陣が手をこまねいている状況に、ファンから批判の声が上がった」のように、積極的な行動を促したい場面で使います。
この用語をシェア
最終更新: