情動焦点化療法とは?
じょうどうしょうてんかりょうほう
情動焦点化療法とは、感情(情動)そのものに注目し、感情の処理と変容を通じて心理的な問題を解決しようとする心理療法のアプローチです。
情動焦点化療法(Emotion-Focused Therapy、EFT)は、カナダの心理学者レスリー・グリーンバーグらが1980〜90年代に発展させた心理療法です。人間にとって感情は単なる反応ではなく、意味や動機づけを担う中核的な情報システムであるという立場をとります。
EFTでは、感情を「一次的感情」「二次的感情」「道具的感情」の三種類に分けます。
- 一次的感情:状況に対する適応的な核心感情(例:喪失への本当の悲しみ)
- 二次的感情:一次感情を覆い隠す反応的な感情(例:悲しみを隠した怒り)
- 道具的感情:意図的・習慣的に使われる感情(例:同情を得るための泣き)
技法としては、「空の椅子」(想像上の人物と対話させる)や「二つの椅子」(心の内の葛藤する二面を対話させる)といった体験的手法が特徴的です。これらはゲシュタルト療法の影響を受けており、身体感覚や今この瞬間の感情体験を重視します。
EFTは個人療法のほか、カップルカウンセリング(EFT-C)や家族療法への応用でも知られており、うつ、不安、対人関係の困難、複雑性悲嘆などに効果が認められています。
使い方・例文
カウンセリングの場面でよく登場し、「過去の傷つき体験について感情レベルで向き合い直すことで、今の生きづらさを解きほぐす」アプローチとして用いられます。
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