後知恵バイアスとは?
あとちえばいあす
後知恵バイアスとは、結果を知った後に「そうなると思っていた」と感じてしまう認知のゆがみで、過去の予測可能性を過大評価する傾向のことです。
後知恵バイアス(hindsight biasとも呼ばれます)とは、ある出来事の結果を知った後になって、「最初からそうなるとわかっていた」「予測できていた」という感覚を覚える認知バイアスです。「後出しじゃんけん」的な記憶の書き換えが自動的・無意識に起こるのが特徴です。
このバイアスが生じる仕組みは、人間の記憶が固定されたものではなく、新しい情報によって再構成されやすいことにあります。結果を知ると、脳がその結果と整合するような記憶を優先的に取り出し、「やっぱりそうだった」という確信を生み出します。
後知恵バイアスが問題になる場面には、次のようなものがあります。
- 株価や選挙の結果を知った後に「そうなるとわかっていた」と断言する
- 事故や失敗が起きた後に「もっと早く対策すべきだった」と批判するが、事前には誰も指摘していなかった
- 医療や司法の判断を、後から得た情報を基に「明らかな誤り」と評価する
このバイアスは、他者の判断への不当な批判や、自分自身の意思決定能力の誤った評価につながります。正確な振り返りや学習のためには、「当時どんな情報が手元にあったか」を意識的に確認することが大切です。
使い方・例文
大きな事故やビジネスの失敗が報道された際に「あれだけ兆候があったのに、なぜ誰も気づかなかったのか」と感じるのは、後知恵バイアスが働いている可能性があります。
この用語をシェア
最終更新: