彩絵ガラスとは?
さいえがらす
彩絵ガラスとは、ガラスの表面に顔料や絵具で絵や模様を描き、焼き付けまたは固着させて装飾した工芸品で、ステンドグラスとは区別される絵画的な装飾ガラスです。
彩絵ガラス(さいえガラス)は、ガラスの表面に無機顔料や専用のガラス絵具を用いて図案・模様・絵画を描き、装飾した工芸品の総称です。電気炉などで加熱して顔料をガラスに焼き付ける焼成タイプと、常温で固着させるタイプがあります。
彩絵ガラスと混同されやすいステンドグラスは、着色したガラスを鉛の桟(ケーム)で組み合わせて構成するのに対し、彩絵ガラスは透明または半透明のガラス素地に直接彩色する点が異なります。ただし広義にはステンドグラスに描かれた絵付け部分もガラス絵付け(グリザイユ等)と呼ばれ、中世ヨーロッパの教会建築では両技法が組み合わせて用いられました。
日本の彩絵ガラスは明治期以降に西洋の技術が導入されて発展し、明治・大正期の洋館建築には美しい彩絵ガラスが室内装飾として用いられました。現在でも伝統工芸・現代工芸の両面で制作が続いており、食器・花瓶・照明・建築装飾など幅広い用途で目にすることができます。
彩絵ガラスの技法には以下のようなものがあります。
- 焼成絵付け(顔料を高温で焼き付ける最も耐久性の高い方法)
- コールドペインティング(常温で固着させる接着型顔料を使用)
- エナメル彩(ガラスエナメルで描く高温焼成技法)
- グリザイユ(モノクロームの銀黒色で描く中世の技法)
使い方・例文
美術館や博物館の工芸品展示で彩絵ガラスの作品が紹介されるほか、ガラス工芸教室や明治・大正建築の保存修復を語る文脈で登場します。
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