平行進化とは?
へいこうしんか
平行進化とは、共通の祖先を持つ異なる系統が、独立して類似した形質や機能を進化させる現象です。
平行進化(parallel evolution)とは、比較的近い共通祖先から分岐した複数の系統が、互いに独立しながらも類似した形質を並行して獲得していく進化のパターンです。
よく混同される「収束進化」との違いは、平行進化では出発点となる祖先の形態や遺伝的背景が比較的類似しているのに対し、収束進化では系統的に遠い生物が同様の形質を獲得する点にあります。ただし、両者の境界は必ずしも明確ではなく、文脈によって使い分けられます。
平行進化が起こる背景としては以下が挙げられます。
- 類似した環境(生態的ニッチ)に適応する自然選択の圧力
- 共通の遺伝的素地・発生経路を持つため変異の方向性が似通う
- 同様の機能的制約が形態の収束を促す
具体例として、哺乳類の有袋類と有胎盤類が類似した体型・生態を持つ種を独立に進化させたこと(フクロモモンガとムササビ、タスマニアオオカミとオオカミなど)が挙げられます。また、魚類の複数系統で独立に眼の精巧化が起きたことも平行進化の例として議論されます。
平行進化の研究は、自然選択の方向性や進化の再現性・予測可能性を議論する上で重要な手がかりとなっています。
使い方・例文
有袋類と有胎盤類の生物が類似した形態を別々に進化させた事例を比較する授業や論文で「平行進化の典型例」として紹介されます。
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