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層塔型天守とは?

そうとうがたてんしゅ

層塔型天守とは、各層を同じ構造で積み上げた合理的な設計の天守閣で、江戸時代に主流となった形式です。

層塔型天守とは、天守閣建築様式のひとつで、各層がほぼ同じ平面形状・構造を持つ箱を積み重ねたような外観が特徴です。安土桃山時代に登場した望楼型天守と比べ、構造が均一で施工しやすく、全体のバランスが整っているため、江戸時代に入ると急速に普及しました。

望楼型が下層の大きな入母屋屋根の上に望楼部分を載せる複雑な構造であるのに対し、層塔型は各層の軒を一段ずつ外に出しながら積み上げるだけで済みます。この設計の合理性により、大工の技術差が出にくく、全国各地で統一的な天守が建てられるようになりました。

代表的な例として、江戸城天守(再建されず現存しない)、名古屋城天守、松山城天守などが挙げられます。特に名古屋城は層塔型の大型天守の典型で、金の鯱で知られる威容を誇りました。

層塔型天守の普及は、戦国の動乱が収束し、天守が軍事的要塞から権威の象徴へと性格を変えた時代背景とも重なります。現存する天守12棟のうち、層塔型はその多くを占めており、日本の城郭建築を語る上で欠かせない様式です。

使い方・例文

現存する松山城や丸岡城を訪れた際、各層が規則的に小さくなって積み上がった外観を確認すると、層塔型天守の特徴がよくわかります。

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