寸門多羅とは?
すもんたら
寸門多羅とは、茶道で用いる仕覆(茶入れを包む袋)の裂地や形式の一種で、スマトラ島周辺からもたらされた舶来織物に由来する名称です。
寸門多羅(すもんだら)とは、茶道の茶入れに用いる仕覆(しふく)の裂地(きれじ)や様式を指す言葉で、「スマトラ」を漢字で音写したものとされています。南海渡来の織物をもとに名付けられた由緒ある呼び名です。
茶道に伝わる裂地の名称には渡来品の産地や商人の名、または意匠から付けられたものが多く、寸門多羅もその一つです。具体的には、東南アジア(スマトラ島周辺)から輸入された生地、あるいはその模様・風合いを持つ織物から作られた仕覆を指したと考えられています。
茶道における仕覆の世界では多様な裂地が用いられており、代表的なものには次のようなものがあります。
- 金襴(きんらん):金糸を織り込んだ格調高い裂地
- 緞子(どんす):光沢のある綾織りで文様を表した生地
- 間道(かんどう):縞模様を基調とした渡来裂
- 寸門多羅:南海渡来の素朴な風合いを持つ裂地
寸門多羅のような渡来裂は、日本に少量しか伝わらなかったため希少性が高く、茶人たちに珍重されました。茶道具における裂地の鑑識は独自の審美眼を要する分野であり、仕覆の裂地を見分け評価できることが茶人の教養の一つとされてきました。
使い方・例文
茶道具の鑑定や茶会の道具拝見の場で「寸門多羅の裂地を使った仕覆」と紹介されると、南海渡来の珍しい生地で作られた袋であることを示しています。
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